薬剤には忌避性が無いということですが、そうすると床下に侵入し、木を食べて巣に帰るということが考えられると思います。薬剤がついた状態で巣に帰り巣が全滅ということは分かりますが、床下に侵入、木を食べることが問題ではないかと思うのですがどうなのでしょうか?

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- 当社からの回答 -
※当社では、「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」のない「非忌避性」の薬剤を使用しております。
▼薬剤散布処理した床下空間への侵入について
「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」がない「非忌避性」の薬剤を散布すると、
床下空間に白蟻が入るかどうかという点において
「ベタ基礎(床下がコンクリート)」の場合には
おっしゃる通り、薬剤散布をしても
床下の空間には、白蟻が足を踏み入れることになります。
これは、薬剤処理をした床下空間に入らなければ
(厳密には処理した面に触れなければ)薬剤効果を得られないからです。
※逆に「布基礎(床下が土)」の場合は、
土壌面に散布することで土壌表面から一定の深さまで薬剤層が構成され、
土の中を移動している間に白蟻が薬剤に触れるため
その薬剤層を白蟻が突破する可能性は低く、
結果として、理論上は床下空間に出てくることがほとんどなくなります。
▼処理木材への加害について
しかし、基礎よりも上に位置している床下の木材を食べてしまうかという懸念点については
「非忌避性」においても、白蟻防除後の問題はないと考えています。
それは、侵入箇所(基礎の底板表面)付近で白蟻の侵入が止まるためです。
当社で使用するアルトリセットを含め
白蟻防除に使用される薬剤の多くが
食べさせることによって白蟻に効果が出る(食毒剤)性質だけではなく
処理された箇所を白蟻が触れることで効果が出る(接触剤)性質を持っています。
※一部の白蟻防除薬剤(ホウ酸等)は食べることで効果が出る食毒剤です。
そのため、床下空間(コンクリート表面)に入ってきた時点で
白蟻は薬剤成分に触れ、薬剤効果が現れるため
地中から侵入してきた箇所付近で白蟻の発生は止まります。
万が一にも、処理した基礎の上に位置する木材に到達したとしても
木材面に到達した時点で表面の薬剤に触れますし
その表面を齧った時点で食材毒としての薬剤効果も現れます。
▼忌避剤を使う業者が少ないことについて
最後に、
当社を含め「非忌避剤」をメイン薬剤として使用する業者に比べ
「忌避剤」をメインとして使用する業者は少ないかと思いますし
新しく市場に出る新しい薬剤も、ほとんどが「非忌避剤」です。
考えられる理由は下記の2つです。
①忌避成分のため、白蟻は処理箇所に触れないよう行動をとり、そこに触れた白蟻だけは退治される。
※薬剤処理箇所を避けることを目的とした忌避性の薬剤には
近年の主流となる薬剤効果でもある「伝播性(ドミノ効果とも呼ばれる他の白蟻へ拡散する効果)」はありません。
②白蟻にとって、薬剤処理されている(忌避すべき)箇所が分かるのと同時に、
反対に、どこが処理されていない箇所かもわかってしまう。
特に②において、
構造上、適切な処理が出来ない箇所や
散布量が少ない(散布のムラ)などにより有効成分が早くに消失してしまった箇所などを
白蟻が見つけ、そこから容易に被害が発生していきます。
例えると、
見た目には柵で囲って守っていも、柵をずっと辿って行くことで、
どこかで柵のほころびや劣化による穴等にたどり着き、そこから侵入することが出来るのと同じです。
また、1つの巣から、毎日数十~多いと数百匹の白蟻が生まれます。
個々で数十匹程度退治しても、退治するよりも生まれる個体数が多いため
(わざと薬剤に触れさせることで)発生源となる「巣ごと無くす」と言った対策をすることが必要となります。
しかし、
どちらの薬剤が良い・悪いということは一概には言えませんし、
使用する状況や、業者・職人により考えも違うかと思います。
当社では、こういった理由を踏まえた上で
白蟻が避ける「忌避性」よりも、忌避させずに巣ごと無くす「伝播性」を重視しております。
****様にとって、
ご納得のいく薬剤・工法を行われる施工業者お選びいただければ当社としても幸いです。
顧客サポートチーム
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※当社では、「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」のない「非忌避性」の薬剤を使用しております。
▼薬剤散布処理した床下空間への侵入について
「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」がない「非忌避性」の薬剤を散布すると、
床下空間に白蟻が入るかどうかという点において
「ベタ基礎(床下がコンクリート)」の場合には
おっしゃる通り、薬剤散布をしても
床下の空間には、白蟻が足を踏み入れることになります。
これは、薬剤処理をした床下空間に入らなければ
(厳密には処理した面に触れなければ)薬剤効果を得られないからです。
※逆に「布基礎(床下が土)」の場合は、
土壌面に散布することで土壌表面から一定の深さまで薬剤層が構成され、
土の中を移動している間に白蟻が薬剤に触れるため
その薬剤層を白蟻が突破する可能性は低く、
結果として、理論上は床下空間に出てくることがほとんどなくなります。
▼処理木材への加害について
しかし、基礎よりも上に位置している床下の木材を食べてしまうかという懸念点については
「非忌避性」においても、白蟻防除後の問題はないと考えています。
それは、侵入箇所(基礎の底板表面)付近で白蟻の侵入が止まるためです。
当社で使用するアルトリセットを含め
白蟻防除に使用される薬剤の多くが
食べさせることによって白蟻に効果が出る(食毒剤)性質だけではなく
処理された箇所を白蟻が触れることで効果が出る(接触剤)性質を持っています。
※一部の白蟻防除薬剤(ホウ酸等)は食べることで効果が出る食毒剤です。
そのため、床下空間(コンクリート表面)に入ってきた時点で
白蟻は薬剤成分に触れ、薬剤効果が現れるため
地中から侵入してきた箇所付近で白蟻の発生は止まります。
万が一にも、処理した基礎の上に位置する木材に到達したとしても
木材面に到達した時点で表面の薬剤に触れますし
その表面を齧った時点で食材毒としての薬剤効果も現れます。
▼忌避剤を使う業者が少ないことについて
最後に、
当社を含め「非忌避剤」をメイン薬剤として使用する業者に比べ
「忌避剤」をメインとして使用する業者は少ないかと思いますし
新しく市場に出る新しい薬剤も、ほとんどが「非忌避剤」です。
考えられる理由は下記の2つです。
①忌避成分のため、白蟻は処理箇所に触れないよう行動をとり、そこに触れた白蟻だけは退治される。
※薬剤処理箇所を避けることを目的とした忌避性の薬剤には
近年の主流となる薬剤効果でもある「伝播性(ドミノ効果とも呼ばれる他の白蟻へ拡散する効果)」はありません。
②白蟻にとって、薬剤処理されている(忌避すべき)箇所が分かるのと同時に、
反対に、どこが処理されていない箇所かもわかってしまう。
特に②において、
構造上、適切な処理が出来ない箇所や
散布量が少ない(散布のムラ)などにより有効成分が早くに消失してしまった箇所などを
白蟻が見つけ、そこから容易に被害が発生していきます。
例えると、
見た目には柵で囲って守っていも、柵をずっと辿って行くことで、
どこかで柵のほころびや劣化による穴等にたどり着き、そこから侵入することが出来るのと同じです。
また、1つの巣から、毎日数十~多いと数百匹の白蟻が生まれます。
個々で数十匹程度退治しても、退治するよりも生まれる個体数が多いため
(わざと薬剤に触れさせることで)発生源となる「巣ごと無くす」と言った対策をすることが必要となります。
しかし、
どちらの薬剤が良い・悪いということは一概には言えませんし、
使用する状況や、業者・職人により考えも違うかと思います。
当社では、こういった理由を踏まえた上で
白蟻が避ける「忌避性」よりも、忌避させずに巣ごと無くす「伝播性」を重視しております。
****様にとって、
ご納得のいく薬剤・工法を行われる施工業者お選びいただければ当社としても幸いです。
顧客サポートチーム