①(ベタ基礎は)布基礎のように床下の土壌からの水蒸気の影響を受けないはずなのに、どうして?
②基礎パッキンで床下の空気の流れも、以前より良くなっているはずなのでは?
と思われる方も多いかと思います。
布基礎の床下
ベタ基礎の床下
カビの発生の要因は、ベタ基礎に使われるコンクリートと、工期の短さが大きな原因かと考えています。
ご存じの方も多いかと思いますが、コンクリートは、砂利とセメントに大量の水を混ぜ合わせ液状にして使用されます。
そして、コンクリートは乾燥して固まるのではなく、化学反応で固まります。
そのため、コンクリートの水分が全て蒸発するのを待ってから家を建て始めるわけではありません。
コンクリートで基礎を作る風景
コンクリートが化学反応で十分な強度になれば、床をはり、一気に家を建てます。
コンクリートの中の水分が蒸発していくのは、その後です。
特に最初の1年は、コンクリートに含まれる水分が大量に蒸発します。
次に、外気を入れ、その湿気を外に出す役割の基礎パッキン。
基礎パッキン(土台と基礎の間の黒い部分)
外周を歩いても実際に基礎パッキンは見えないと思います。
そして、床下に入っても、基礎パッキンからの光は床下には入ってきません。
要するに水切りで風も塞いでいるので、床下は空気が流れると言うよりも空気の出入りがあるという程度です。
(床下に入ると分かるのですが、基礎パッキンの床下は以前の換気口のある家と違い、床下で風を肌で感じることを滅多にありません。)
ただ、これは建築時の施工不良が原因では決してありません。
この後の日本という国の気候の問題でも説明しますが、現在の住宅では、どうしても発生してしまうものと考えていただいて問題ない部分でもあります。
だからこそ、新築後5年目から10年目など、シロアリの再処理をされる方に、テコラではシロアリ予防工事と同時に、防カビ処理を無料で行っているのです。