対話風にてご紹介
使用する薬剤(アルトリセット)について


お客様
10年に一回の散布ではシロアリ以外の虫に効かなくなるとかありますか?

テコラ
白蟻防除の薬剤についてですが
近年の薬剤は、白蟻以外の害虫には
ほとんど効果がないと考えていただければと思います。
これは、10年に一回であっても、
5年に一回であっても同じでございます。
他社様の点検時において
「白蟻以外の害虫が床下に出てきているので、白蟻の薬の効果が切れている」
と説明される業者様もいらっしゃいますので
他社様で使用される薬剤にもよるかと思いますが
当社にて使用する薬剤(アルトリセット)においては、
通常散布時におけるゴキブリやムカデ、ダンゴムシなどに対する防除効果はございません。

お客様
シロアリにしか効果がないとの事でしたが今、お願いしているところはガントナーmと言う薬を使っているみたいなのですが御社で使われている薬と違いってありますか?

テコラ
今回、当社の防除施工士(作業担当者)による見解も含め
長文となってしまいますが、
ひとつずつご回答させていただきたいと思います。
■ガントナーMCとアルトリセットの違い■
ガントナーMCでしたら、
有効成分は「クロチアニジン」となり
薬剤の系統は「ネオニコチノイド系」の薬剤となります。
クロチアニジンの効果としては、
対象となる虫は神経伝達経路(ニコチン性アセチルコリン受容体)に直接作用して、神経を麻痺させることで白蟻は死に至ります。
一方、当社で使用する「アルトリセット」は
有効成分が「クロラントラニリピロール」となり
薬剤の系統は「ジアミド系」の薬剤となります。
クロラントラニリピロールの効果としては、
対象となる虫の筋肉を収縮させて動けなくします。
白蟻においては、あごの部分に有効成分が蓄積され、あごの筋肉が麻痺していくことで木を食べること出来なくなり、結果として、餌を食べれなくなることで死に至ります。
また、薬剤に触れてもすぐには死に至らない利点として、薬剤に触れた白蟻が有効成分を巣へ持ち帰り、
互いをなめ合い綺麗にする(「グルーミング」と言います)ことで、
他の白蟻へ薬剤効果が広がり、最終的に、巣ごと根絶することが可能となります。
■有効成分の対象となる害虫■
それぞれの有効成分が、どの虫に効いて、
逆に、どの虫には効かないということに関しては
下記にてご説明いたします。
まず、クロチアニジンは
鱗翅目(チョウや蛾等)、
双翅目(蚊やハエ、ブユ等)、
半翅目(カメムシやセミ、アメンボ、タガメ等)、
甲虫目(カブトムシやゲンゴロウ、てんとう虫)、
アザミウマ目、そして、シロアリ類やノミ類などに効果があると言われています。
一方、クロラントラニリピロールは、
鱗翅目、一部の甲虫目や半翅目、そして、シロアリ類に効果があり
逆に、アザミウマや双翅目には効果がほぼないか、皆無だそうです。
ただし、これは研究や成分試験において、
一定量の有効成分を一部の対象害虫へ投与した結果であり
「害虫」と呼ばれる、全ての種に行ったものではありません。
また、実際に有効な成分量は個体のサイズに合わせた量が必要となりますが
白蟻と、ゴキブリやムカデなどでは個体の大きさが全く違います。
他にも、
摂取方法(個体に直接吹き付けるのか、処理した上を通るだけなのか、散布したものを食べるなどして口から接種するのか)でも効果は大きく変わって参ります。
そのため、一概に
「どの虫に、どれだけの効果がある」といった説明は難しいかと思います。
もし、保証満了時などの点検において
「白蟻以外の害虫にも効果がある」
もしくは
「白蟻以外の害虫が死んでいるので前回撒いた白蟻の薬の効果が切れている」
と、ご説明を受けたことにより
保証継続の白蟻防除処理にて「白蟻以外の害虫への効果」をご希望されている場合には、
ご説明されたこれまでの業者様にて、
特別な成分濃度、もしくは、処理方法にてされている可能性もございますので
引き続き、同様の薬剤および処理内容にて施工していただくことも、選択肢のひとつかと思います。
前メールの繰り返しともなりますが
当社にて、白蟻防除としてアルトリセットを使用して処理する場合、
処理箇所を通っただけの場合において
「白蟻以外の害虫(ゴキブリやムカデ、ダンゴムシ)を防除する効果はない」とお考えいただければ幸いです。
■最後に■
文章だけでは、伝わり難い箇所も多々あるかと思います。
詳しい内容について、ご訪問時に
直接担当よりご説明させていただくことも可能でございますので
お手隙の際に、初回点検のご予約をいただければ幸いでございます。

お客様
ペットでインコを飼っていますが、(白蟻薬剤の)影響はありませんか?

テコラ
床下散布時に、床上(のインコ)に薬剤がかかることはございませんが
万が一、使用する薬剤「アルトリセット」がペットにかかってしまった場合であっても
鳥類への毒性が極めて低い主成分(クロラントラニリプロール)の薬剤ですので、ご安心ください。
主成分の詳しい内容は、農林水産省所管の
独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の下記PDF資料よりご確認いただけます。
▼農薬抄録 クロラントラニリプロール
https://www.acis.famic.go.jp/syouroku/chlorantraniliprole/chlorantraniliprole_01.pdf
「本剤は哺乳類や鳥類、魚類などに対して影響がほとんどない(20頁 「2 作用機作」より抜粋)」

お客様
他社さんではアルトリセットで五年保証で9680/坪の見積ですが、何故御社はこのような金額で対応可能なのでしょうか。

テコラ
お問い合わせいただきました金額についてでございますが、
当社では「適切な価格」として認識しており
老舗の他業者と比べた場合には、企業努力の結果として「相対的に安く」なっているかもしれませんが
業界内での価格帯で言えば、当社は「真ん中ぐらいの価格帯」かと思います。
また、当社よりも安い業者は多々ございますため
安さを追求される方は、地域最安値を目指す他社様などにて施工されているのではと考えております。
逆に、既存業社様のお見積り(9,680円/坪)が高い理由に関しましては
指定業者としてハウスメーカーへの「紹介手数料」が含まれている金額設定の可能性もございます。
他社様のお見積りが高い理由と、老舗企業に比べて相対的に安くご提供できる理由
その両方における全てを当メールにて、文章として記載いたしますと膨大な量となってしまいます。
当社の価格が相対的に安く感じる理由(企業努力等)は数多くございますが
上記以外の理由を含めた詳しい内容は、ご訪問時に担当よりご説明させていただければ幸いです。

お客様
薬剤には忌避性が無いということですが、そうすると床下に侵入し、木を食べて巣に帰るということが考えられると思います。薬剤がついた状態で巣に帰り巣が全滅ということは分かりますが、床下に侵入、木を食べることが問題ではないかと思うのですがどうなのでしょうか?

テコラ
※当社では、「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」のない
「非忌避性」の薬剤を使用しております。
▼薬剤散布処理した床下空間への侵入について
「忌避性(白蟻が嫌がり避ける成分)」がない「非忌避性」の薬剤を散布すると、
床下空間に白蟻が入るかどうかという点において
「ベタ基礎(床下がコンクリート)」の場合には
おっしゃる通り、薬剤散布をしても
床下の空間には、白蟻が足を踏み入れることになります。
これは、薬剤処理をした床下空間に入らなければ
(厳密には処理した面に触れなければ)薬剤効果を得られないからです。
※逆に「布基礎(床下が土)」の場合は、
土壌面に散布することで土壌表面から一定の深さまで薬剤層が構成され、
土の中を移動している間に白蟻が薬剤に触れるため
その薬剤層を白蟻が突破する可能性は低く、
結果として、理論上は床下空間に出てくることがほとんどなくなります。
▼処理木材への加害について
しかし、基礎よりも上に位置している床下の木材を食べてしまうかという懸念点については
「非忌避性」においても、白蟻防除後の問題はないと考えています。
それは、侵入箇所(基礎の底板表面)付近で白蟻の侵入が止まるためです。
当社で使用するアルトリセットを含め
白蟻防除に使用される薬剤の多くが
食べさせることによって白蟻に効果が出る(食毒剤)性質だけではなく
処理された箇所を白蟻が触れることで効果が出る(接触剤)性質を持っています。
※一部の白蟻防除薬剤(ホウ酸等)は食べることで効果が出る食毒剤です。
そのため、床下空間(コンクリート表面)に入ってきた時点で
白蟻は薬剤成分に触れ、薬剤効果が現れるため
地中から侵入してきた箇所付近で白蟻の発生は止まります。
万が一にも、処理した基礎の上に位置する木材に到達したとしても
木材面に到達した時点で表面の薬剤に触れますし
その表面を齧った時点で食材毒としての薬剤効果も現れます。
▼忌避剤を使う業者が少ないことについて
最後に、
当社を含め「非忌避剤」をメイン薬剤として使用する業者に比べ
「忌避剤」をメインとして使用する業者は少ないかと思いますし
新しく市場に出る新しい薬剤も、ほとんどが「非忌避剤」です。
考えられる理由は下記の2つです。
①忌避成分のため、白蟻は処理箇所に触れないよう行動をとり、そこに触れた白蟻だけは退治される。
※薬剤処理箇所を避けることを目的とした忌避性の薬剤には
近年の主流となる薬剤効果でもある「伝播性(ドミノ効果とも呼ばれる他の白蟻へ拡散する効果)」はありません。
②白蟻にとって、薬剤処理されている(忌避すべき)箇所が分かるのと同時に、
反対に、どこが処理されていない箇所かもわかってしまう。
特に②において、
構造上、適切な処理が出来ない箇所や
散布量が少ない(散布のムラ)などにより有効成分が早くに消失してしまった箇所などを
白蟻が見つけ、そこから容易に被害が発生していきます。
例えると、
見た目には柵で囲って守っていも、柵をずっと辿って行くことで、
どこかで柵のほころびや劣化による穴等にたどり着き、そこから侵入することが出来るのと同じです。
また、1つの巣から、毎日数十~多いと数百匹の白蟻が生まれます。
個々で数十匹程度退治しても、退治するよりも生まれる個体数が多いため
(わざと薬剤に触れさせることで)発生源となる「巣ごと無くす」と言った対策をすることが必要となります。
しかし、
どちらの薬剤が良い・悪いということは一概には言えませんし、
使用する状況や、業者・職人により考えも違うかと思います。
当社では、こういった理由を踏まえた上で
白蟻が避ける「忌避性」よりも、忌避させずに巣ごと無くす「伝播性」を重視しております。
****様にとって、
ご納得のいく薬剤・工法を行われる施工業者お選びいただければ当社としても幸いです。

お客様
アメリカカンザイ白蟻には効果がないのですか?

テコラ
当社処理方法を含め、国内で行われる一般的な床下での防蟻工事において
アメリカカンザイシロアリへの予防効果はございません。
これは、一般的に床下(土壌)から侵入する地下シロアリ(ヤマトシロアリやイエシロアリ)と違い
輸入家具などに潜み、室内に持ち込まれた後に被害が拡大するカンザイシロアリは、
「床下(もしくは土壌)からの侵入を防ぐ目的」の防蟻処理では、予防することが出来ないためです。
床下における防蟻処理では防ぐことは出来ないため
結果、当社におきましても、他社様同様にカンザイシロアリは「保証対象外」となります。
※アメリカカンザイシロアリは、
新築時に使用する全ての木材へのホウ酸処理を行うことで保証を発行する業者はございます。
しかし、建築後に発生した建物における被害部への駆除処理において、
一般的な5年以上の「防蟻保証」が出る業者は(当社が知る限りでは)日本にはないかと思われます。

お客様
白蟻予防工事で10年保証が実現できるのは、薬が違うからでしょうか?

テコラ
≫他社は5年保証がほとんどの中で、10年保証が実現できるのは、薬が違うからでしょうか?
おっしゃる通りでございます。
薬剤自体に10年の効果が認められているため、10年の保証を発行しております。
▼使用薬剤「アルトリセット」について
https://tecola.jp/contents/yakuzai_arutorisetto.php
ご不明な点等ございましたら、いつでもご連絡ください。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

お客様
室内に犬がいますが、使用する薬剤は犬に影響がありますか?

テコラ
犬を含め哺乳類に対する薬剤の影響はございませんのでご安心くださいませ。
弊社で使用いたします防蟻薬剤「アルトリセット」の
安全性等の説明は薬剤メーカー(シンジェンタ)の下記ページからもご確認いただけます。
https://www.syngentappm.jp/products/crop-protection/shiroari/altriset-200sc
また、ご不明な点などございましたら、
お気軽にお問い合わせ下さい。
今後とも、白蟻予防のテコラをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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