築5年で初回のシロアリ予防の保証が切れました。家は、床下に空調設備があります(炭の家)。初回のシロアリ業者の方は、床下は作業できないので家の周りに薬剤を注入するのみの作業となり、イエシロアリとヤマトシロアリ薬剤対応で17万。ヤマトシロアリのみの薬剤で12万と5年保証と言われました。テコラさんでは、どのような対応になるのでしょうか?

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- 当社からの回答 -
※2024年以降、大阪府南部(堺市など)にお住いの方から特に多くお問い合わせをいただく内容です。※下記は当社の防蟻作業担当者による回答となります。
床下の空調設備だけであれば、
処理時と数日間だけ止めておいていただければ処理可能な場合もございますが
床下処理が出来ないということは、
基礎に断熱材が貼っている(基礎内断熱)構造となっているはずです。
(点検時の床下写真に水色の断熱材が写っているかと思います)
※全ての「炭の家」が通常の白蟻対策処理が出来ないというわけではございません。
2018年以前に建てられた「炭の家」は多くが、「基礎内断熱」ではない構造であったため、当社でも通常処理が可能でした。
しかし、近年(2019年以降あたり)に建てられたタイプは、一般的な床下防蟻処理が出来ない構造となっているようです。
そして、基礎内断熱で、且つ、床下の空調設備が設置されている建物においては
構造上、適切な防蟻対策(および確認作業)が実施できない可能性が高いため、
当社では点検および防蟻処理をお断りしております。
以下、詳しい理由と
****様と同様の構造の住宅にお住いのお客様へお伝えしている内容を記載したいと思います。
▼外周処理の条件と問題
まず、建物の外周部に処理を行う「外周処理」は、
公益社団法人日本しろあり対策協会において、
正式に認められている防蟻処理ではないため
業界内でも賛否が分かれる処理方法ではあります。
床下処理が出来ない場合には
適切な外周での処理が可能な環境下においてのみ、当社では外周処理を行っております。
点検時の説明時お聞きになられたかと思いますが
通常、薬剤注入をメインで行うタイプの外周処理は
30センチほどの間隔で、薬剤を基礎外周に沿って注入していきます。
※使用する薬剤によっては
注入場所の周辺の植物に影響が出る場合がございますので必ず処理薬剤をご確認下さい。
その際、建物の前後・両横の全周囲において、
土壌が剥き出し(もしくは小石)になっている状態ではあれば、処理上の問題はありません。
しかし、最近の住宅は、家の前や駐車スペース、また、家の周りなどが、
コンクリート舗装されていることが一般的です。
そういった箇所は、ドリルでコンクリートに穴を開け、その下の土壌へ注入する必要が出てきます。
例えば、
外周が30メートル(例:縦9m×横6m=54㎡(16坪)の建物)であれば、
30センチ毎に穴を開けるため、単純計算で100箇所もの穴を開けます。
しかし、ドリルで穴を開けようとしているコンクリートの下には
何が埋まっているかわからないため
もし、その場所に配管や水道管、ガス管、電気などの各種ケーブルなどが埋設されていると
誤って損傷・破裂してしまうリスクが極めて高くなります。
そうなると、白蟻予防工事どころではありません。
逆に、コンクリート舗装部を全て避けて土の部分だけの処理としてしまうと
処理がまばらとなり、十分な防蟻対策が出来ません。
結果、保証を出せるだけの「適切な防蟻処理」を実施することが難しくなります。
もちろん、外周部が全て土となっており、問題なく注入処理が出来ることも稀にありますが
そうではないことが圧倒的に多いため、外周処理だけの予防処理は原則お断りしております。
・建物外周への防蟻処理について
https://tecola.jp/contents/gaishuu_shori_uchidannetsu.php
「06.基礎内断熱空間における外周処理 最後に注意点や費用等」の項目をご参照ください
※当社では、床下における通常処理を行わず、
外周処理のみ(すべて土壌で処理が可能な場合)を実施した場合は、
10年保証(施工保証)付きで外周1メートル当たり8,250円となっています。
▼イエシロアリとヤマトシロアリの保証
堺市は、イエシロアリが出る地域です。
ヤマトシロアリと比べてイエシロアリは被害速度が速く、
気付いた際には被害が甚大となっていることも多いため
もし、保証対象の白蟻の種類が分かれている場合には、
イエシロアリの保証が出る処理をお勧めします。
・堺市の白蟻リスクと白蟻予防・対策費用
https://tecola.jp/shiroari/osaka_sakai
「04. 堺市におけるイエシロアリ対策・予防」の項目をご参照ください
※当社では両シロアリが共に保証対象となっています。
▼「保険」としての指定業者による継続
私たちが点検などによりご訪問し、
処理が難しいと判断した場合は
たとえ、費用が高くなったとしても、
指定業者で処理をしていただくことをお勧めしています。
これは、「指定業者だから適切な処理が出来る」という意味ではありません。
指定業者でも、当社でも、施工方法は基本的に同じです。
しかし、(前述の理由の通り)当社では保証を出すことは出来ませんが
指定業者が「損害保証を付けた5年保証を出すにはこの金額」と見積りを出したのであれば
指定業者で継続的に処理を実施することが「保険」になるかと思います。
実は、基礎断熱の住宅において、イエシロアリの被害が出てしまうと、
駆除だけでなく、それに付随した大掛かりな工事(床下の断熱材の入れ替えやリフォーム工事など)が必要となることがあります。
本来、予防処理をする前から
構造上の問題により、防蟻効果が期待出来ないとわかっている場合、
そのような住宅を建てた会社が、被害発生時には責任を持って対応するべきと考えています。
しかし、実際に白蟻被害発生した際に
「指定業者で継続処理していないから、知りません。」と言われてしまう可能性もありますので
そのようなことを言われてしまわないためにも、指定業者で継続されることをお勧めしております。
※指定業者による工事の前には、
被害部の駆除だけでなく、全ての必要な付随工事(断熱材の撤去や再設置など含む)を無償で対応してもらえるのかを確認いただく必要があるかと思います。
実際の建物(の外周)を見ていないため、外周処理の効果の程は断言出来ませんが
予防処理をするかしないかであれば、した方が良いのは事実ですし
その処理に対し、(発生時の十分な対応が可能な)保証が出るのであれば、
その業者で処理していただくことが最善かと思います。
大変長い文章となってしまいましたが
ご不明な点等ございましたら、いつでもご連絡ください。
顧客サポートチーム
- 当社からの回答 -
※2024年以降、大阪府南部(堺市など)にお住いの方から特に多くお問い合わせをいただく内容です。※下記は当社の防蟻作業担当者による回答となります。
床下の空調設備だけであれば、
処理時と数日間だけ止めておいていただければ処理可能な場合もございますが
床下処理が出来ないということは、
基礎に断熱材が貼っている(基礎内断熱)構造となっているはずです。
(点検時の床下写真に水色の断熱材が写っているかと思います)
※全ての「炭の家」が通常の白蟻対策処理が出来ないというわけではございません。
2018年以前に建てられた「炭の家」は多くが、「基礎内断熱」ではない構造であったため、当社でも通常処理が可能でした。
しかし、近年(2019年以降あたり)に建てられたタイプは、一般的な床下防蟻処理が出来ない構造となっているようです。
そして、基礎内断熱で、且つ、床下の空調設備が設置されている建物においては
構造上、適切な防蟻対策(および確認作業)が実施できない可能性が高いため、
当社では点検および防蟻処理をお断りしております。
以下、詳しい理由と
****様と同様の構造の住宅にお住いのお客様へお伝えしている内容を記載したいと思います。
▼外周処理の条件と問題
まず、建物の外周部に処理を行う「外周処理」は、
公益社団法人日本しろあり対策協会において、
正式に認められている防蟻処理ではないため
業界内でも賛否が分かれる処理方法ではあります。
床下処理が出来ない場合には
適切な外周での処理が可能な環境下においてのみ、当社では外周処理を行っております。
点検時の説明時お聞きになられたかと思いますが
通常、薬剤注入をメインで行うタイプの外周処理は
30センチほどの間隔で、薬剤を基礎外周に沿って注入していきます。
※使用する薬剤によっては
注入場所の周辺の植物に影響が出る場合がございますので必ず処理薬剤をご確認下さい。
その際、建物の前後・両横の全周囲において、
土壌が剥き出し(もしくは小石)になっている状態ではあれば、処理上の問題はありません。
しかし、最近の住宅は、家の前や駐車スペース、また、家の周りなどが、
コンクリート舗装されていることが一般的です。
そういった箇所は、ドリルでコンクリートに穴を開け、その下の土壌へ注入する必要が出てきます。
例えば、
外周が30メートル(例:縦9m×横6m=54㎡(16坪)の建物)であれば、
30センチ毎に穴を開けるため、単純計算で100箇所もの穴を開けます。
しかし、ドリルで穴を開けようとしているコンクリートの下には
何が埋まっているかわからないため
もし、その場所に配管や水道管、ガス管、電気などの各種ケーブルなどが埋設されていると
誤って損傷・破裂してしまうリスクが極めて高くなります。
そうなると、白蟻予防工事どころではありません。
逆に、コンクリート舗装部を全て避けて土の部分だけの処理としてしまうと
処理がまばらとなり、十分な防蟻対策が出来ません。
結果、保証を出せるだけの「適切な防蟻処理」を実施することが難しくなります。
もちろん、外周部が全て土となっており、問題なく注入処理が出来ることも稀にありますが
そうではないことが圧倒的に多いため、外周処理だけの予防処理は原則お断りしております。
・建物外周への防蟻処理について
https://tecola.jp/contents/gaishuu_shori_uchidannetsu.php
「06.基礎内断熱空間における外周処理 最後に注意点や費用等」の項目をご参照ください
※当社では、床下における通常処理を行わず、
外周処理のみ(すべて土壌で処理が可能な場合)を実施した場合は、
10年保証(施工保証)付きで外周1メートル当たり8,250円となっています。
▼イエシロアリとヤマトシロアリの保証
堺市は、イエシロアリが出る地域です。
ヤマトシロアリと比べてイエシロアリは被害速度が速く、
気付いた際には被害が甚大となっていることも多いため
もし、保証対象の白蟻の種類が分かれている場合には、
イエシロアリの保証が出る処理をお勧めします。
・堺市の白蟻リスクと白蟻予防・対策費用
https://tecola.jp/shiroari/osaka_sakai
「04. 堺市におけるイエシロアリ対策・予防」の項目をご参照ください
※当社では両シロアリが共に保証対象となっています。
▼「保険」としての指定業者による継続
私たちが点検などによりご訪問し、
処理が難しいと判断した場合は
たとえ、費用が高くなったとしても、
指定業者で処理をしていただくことをお勧めしています。
これは、「指定業者だから適切な処理が出来る」という意味ではありません。
指定業者でも、当社でも、施工方法は基本的に同じです。
しかし、(前述の理由の通り)当社では保証を出すことは出来ませんが
指定業者が「損害保証を付けた5年保証を出すにはこの金額」と見積りを出したのであれば
指定業者で継続的に処理を実施することが「保険」になるかと思います。
実は、基礎断熱の住宅において、イエシロアリの被害が出てしまうと、
駆除だけでなく、それに付随した大掛かりな工事(床下の断熱材の入れ替えやリフォーム工事など)が必要となることがあります。
本来、予防処理をする前から
構造上の問題により、防蟻効果が期待出来ないとわかっている場合、
そのような住宅を建てた会社が、被害発生時には責任を持って対応するべきと考えています。
しかし、実際に白蟻被害発生した際に
「指定業者で継続処理していないから、知りません。」と言われてしまう可能性もありますので
そのようなことを言われてしまわないためにも、指定業者で継続されることをお勧めしております。
※指定業者による工事の前には、
被害部の駆除だけでなく、全ての必要な付随工事(断熱材の撤去や再設置など含む)を無償で対応してもらえるのかを確認いただく必要があるかと思います。
実際の建物(の外周)を見ていないため、外周処理の効果の程は断言出来ませんが
予防処理をするかしないかであれば、した方が良いのは事実ですし
その処理に対し、(発生時の十分な対応が可能な)保証が出るのであれば、
その業者で処理していただくことが最善かと思います。
大変長い文章となってしまいましたが
ご不明な点等ございましたら、いつでもご連絡ください。
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